ダイエットに効く漢方薬とその選び方について
ダイエット
どんな人だって楽して痩せたいし、めんどくさいことはしたくない。
そんな人のためにダイエットサプリなるものがあるのだが、そんなもの飲んだからってそう簡単には痩せる訳ではない。
体重が軽くなる=痩せる は大きな間違いだと思う。
体重が減ると痩せた気がするが体は不健康になっているかもしれない。
(体内の水分減少、筋肉量減少は老化を加速するものだと考えています)
健康的に痩せるには適度の運動は必須である。
それができないのなら本当のダイエットはできないでしょう。
サプリメントはその適度な運動をサポートする程度のものと思った方がいいです。
自分もたくさんのサプリを試してきた。
BCAA、カルニチン、コエンザイムQ10、αリポ酸とかいろいろ。
しかし、運動しなかったときはどれも効果が認められず意味のないものだと身をもって体験した。
運動時にこれらのサプリを併用すると僅かに効果があったような気がした、
所詮その程度のものである。(BCAAは持久力が向上するのは実感できたけど)
しかし効果としてはあまりぱっとしなかったのを覚えています。
漢方は空腹時に飲むと効果が発揮されるってのはわかっているんだけど、
空腹時は我慢できず間食をしてしまっていたから。
←これではどうしょもないですね(^-^;
空腹を我慢できない人は防風通聖散は効き目がないと思った方がいいです。
逆に空腹が我慢でき少しでも運動をしている人には効果が発揮されるんじゃないかと思います。
そんな防風通聖散の生薬構成を見てみると
- 防風(ボウフウ)
- 黄ごん(オウゴン)
- 大黄(ダイオウ)
- 芒硝(ボウショウ)
- 麻黄(マオウ)
- 石膏(セッコウ)
- 白朮(ビャクジュツ)
- 荊芥(ケイガイ)
- 連翹(レンギョウ)
- 桔梗(キキョウ)
- 山梔子(サンシシ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 当帰(トウキ)
- 川きゅう(センキュウ)
- 薄荷(ハッカ)
- 滑石(カッセキ)
- 生姜(ショウキョウ)
- 甘草(カンゾウ)
こんなにたくさん!
こんなにあると、どれがどう効いているのかよくわかりません(;'∀')
防風通聖散は簡単に言うと「がっちり体系の便秘を伴う肥満」に適応されるので、
自分なりの解釈ですが
当帰、芍薬、川きゅう:血のめぐりを良くして気を巡らす。←新陳代謝を上げる
大黄、芒硝、薄荷、滑石、桔梗、連翹:体内、消化器内にたまった熱を追い出す。←無駄な老廃物を排出する
(解釈が間違っていたらごめんなさい)
そのほかの生薬にもいろいろ役割があるのですが、細かくなってしまうしよくわからないので書きません。
なんだかんだ言ってもこの防風通聖散が効くというカラクリは下剤成分を多く含んでいるためと考えています。
大黄は下剤の代表。芒硝、石膏、滑石などのミネラル成分の生薬も下す原因でないかと推測しています。
要はおなかを下してしまえば栄養が吸収されず痩せるってわけです。
とはいえ慢性的な便秘を持った方には結構有効かもしれません。(緩やかな下剤としてはいい薬です)
※ダイエットのサプリは大手メーカーは安心して使えると思うのですが、安い輸入品の中には粉砕した大黄や細かく砕いたセンナが含まれている粗悪品もあるそうなので注意が必要です。
あと肥満も2パターンあり「がっちり体系の便秘を伴う肥満」には防風通聖散。
もう一つは「汗かき、ぽっちゃり、尿量減少、下半身太り」というパターンです。
これには防己黄耆湯を選択します。
体内の停滞した水の流れを正常化し(止汗、尿量増加し)水太りを改善します。
このような水太りの人が防風通聖散をいくら使用しても全くの適応外であり、効果が期待できないでしょう。
なので肥満を改善したいならまず自分がどちらのタイプであるかを判別したうえで、薬を選択すると良いかと思います。
最後に
痩せることに執着せず、「健康になること」
を意識して生活してみることが大切だと思います。
こんだけいろいろ書いたけどサプリや漢方薬に頼らず、やっぱり運動が一番です。
ちょい足しに程度にそれらを使ってみて効果を確認してみるのも良いと思います。
運動で筋肉がついて体重が増えてもいいんじゃない。
それは健康になっている証拠でとってもいいことだと思うんです。
そんなに周りは自分の体形に興味もってなんていないからね。