どくだみ夫人のあっちへおゆき

家庭のこと、健康のことや音楽のことをいろいろ書いていきます

婦人科疾患における漢方薬の役割その②。妊娠に関わる症状の改善。

 女性は妊娠から出産前後にかけて体質は大きく変化して、それに伴い様々な症状が現れます。

その症状に対し漢方薬ができることを書いていきたいと思います。

 目次

まず初めに妊娠に関わる代表的な症状として習慣性流産、切迫流産があります。

みな子供を無事に生みたいと思っていても、六人に一人くらいの確率でこれらの症状を経験しているみたいなのです。

うちも一人目の時は切迫流産と診断されたことがありました。

いろんな処置や薬(ウメテリン)を進められましたが、説明の内容に納得ができなかったのでセカンドオピニオンを受けることにしました。

そしたら全く問題ないとの診断をいただいたので一安心することができました。

その後無事に出産することができたのです。

このように医師のよって診断が異なるケースがありますので、何か問題があったときはセカンドオピニオンを受けることをお勧めしたいと思います。

 

漢方薬の話になりますが、

 

習慣性流産、切迫流産に有効な漢方薬

 

やはり当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)です。

構成生薬の芍薬、当帰、川芎(せんきゅう)は鎮痙鎮静作用があり、子宮筋の緊張を緩和して血行の調整、補欠を促します。

茯苓(ぶくりょう)、沢瀉(たくしゃ)、朮(じゅつ)は利水作用があるので、過剰な水分を除き安胎効果を高めます。

ほかには、芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)があります。

血虚(血が足りない状態)に頻用される四物湯(しもつとう)を基本として、阿膠 (あきょう)と艾葉(がいようは止血作用を高め、甘草は急迫症状の緩和します。

 

この2処方がよく用いられます。

 

基本は当帰芍薬散、出血傾向がみられる方は芎帰膠艾湯を選択します。

薬局では当帰芍薬散はどこでも手に入りますが、芎帰膠艾湯はあまり見かけませんね。

でも保険適応されてますので医者からは処方箋は出してもらえると思います。

 

つわりに有効な漢方薬

 

無事に妊娠した後も様々な症状が現れます。 

特に悩まされる症状はつわりではないでしょうか。

代表的なのは小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)です。

よく用いられる処方なので効果は高いと思います。

半夏は上がってくるものを下に降ろす効果があります。

 

気分が悪いときは暖かいものを口にしにくいので、

本剤を一度お湯に溶かして、その後冷やしてから飲みましょう。

 

ほかには、

むくみ、頭痛、口渇、尿量減少などの水分代謝の異常を伴うときは五苓散(ごれいさん)

冷えがひどく、胃腸が弱くて食事があまりとれなくて体力がないときは人参湯(にんじんとう)

 これらが主に使われます。

 

他にもいろいろありますが、つわりといえばやはり小半夏加茯苓湯です。こちらも薬局であまり見かけないので医師から処方箋を出してもらいましょう。

 

便秘に有効な漢方薬

妊娠をすると便秘になりやすい体質になるといわれています。

だからといって簡単に下剤なんて飲んではいけません。

こんな時は漢方薬の力を使って解消するとよいでしょう。

 

とはいえ漢方薬にも下剤成分を含むものは使用しないほうがいいです。

桃核承気湯のような大黄を含むものとか

 

なので下剤成分を含まない桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)、小建中湯(しょうけんちゅうとう)を主に用います。

 

妊娠中の風邪に用いる漢方薬

 

桂枝湯(けいしとう)、香蘇散(こうそさん)、麦門冬湯(ばくもんどうとう)が主に用いられます。

香蘇散はあまり見かけませんので、基本は桂枝湯を使用すると良いと思います。

 

葛根湯が使われないのは麻黄が含まれているためと考えられます。

麻黄の主成分は覚せい剤原料のエフェドリンですから。

一般的に売っていいる風邪薬のほとんどにエフェドリンが含まれているので注意した方がよいでしょう。

麦門冬湯は乾いた咳にとてもよく効きます。

妊娠中といわずにどんな方にもお勧めします!

 

貧血に有効な漢方薬

 

当帰芍薬散、帰脾湯(きひとう)、四物湯

基本は当帰芍薬散。帰脾湯は貧血に特化した漢方なので効果が期待できるでしょう。

 

妊娠中に慎重投与する生薬

 

妊娠中にお勧めできない生薬は、下剤成分以外にもたくさんあります。

大黄、芒硝、麻子仁、附子、桃仁、牡丹皮、厚朴、呉茱萸、牛膝、五味子、酸棗仁、辛夷、ヨクイニン、薄荷、枳実、紅花

こんなにたくさん。

薬局で漢方薬を選ぶときは構成生薬を確認してから買うようにしましょう。

もしこれらが含まれている漢方薬を使用する場合は漢方に詳しい薬剤師に相談してください。

決して禁忌とかではないので多少は大丈夫だと思いますが。

 

 以上、たくさん漢方薬を書いてしまいました(汗)

 

でもなんだかんだ言っても安胎薬と呼ばれている当帰芍薬が一番安心して使える漢方薬なんだと思います。適応範囲が広く効果も期待できますからね。

 

【第2類医薬品】ツムラ漢方当帰芍薬散料エキス顆粒 64包