歴代のドリームシアターの作品をレビューしてみる(中期:1999~2007)
Scenes From A Memory (1999)
Falling Into Infinityを聴いてもうDTは終わったと思った。
なので、本作がリリースされてからしばらくは買わないでいたんですが、
DT復活!なんて周りが言っているもんだから一応聴いてみることにした。
正直何回聴いてもどうもピンとこない。
しかし全体を1つの曲と捉え、歌詞カードを見ながら聴きこんでいくうちにこの作品の虜になっていきました。
ストーリーを表現する曲と演奏力は相変わらず素晴らしい。
I&Wのような即効性はないものの全体の完成度としてはこちらの方が上!
ようやく「らしい」作品ができたことに、本当にDTにありがとうと言いたい。
そして、ジョーダンルーデスありがとーーー。
あなたのおかげです。
全体が1曲なのですが、曲単位でいうとやはりThe Spirit Carries Onがダントツ良い!
ライブ盤の大合唱アレンジは本当に感動して泣いてしまいました(:_;)
ようやくラブリエ復活しましたね。(クビにしなくてよかったね)
I&W超えの97点!
Metropolis Part 2: Scenes from a Memory
- アーティスト: Dream Theater
- 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
- 発売日: 1999/10/22
- メディア: CD
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Six Degrees Of Inner Turbulence (2002)
前作のおかげでDTも安定期に入り、好きなことがチャレンジできる余裕ができてきました。
本作は全く作風が異なる2つの作品の2枚組になります。
1枚目はバラエティーに富んだ内容で、実験的な要素が多く含まれています。
悪く言うと統一感がなく、これ1枚ではDTの作品としては成り立たないでしょう。2枚組だから出せる内容です。
何となくluquid tension Experimentの延長線上の作風に仕上がっています。
ジョーダン加入の影響が強く出ているのも印象的ですね。
2枚目は40分にわたるミニコンセプトアルバムです。
前作で味をしめたのか、超大作にまたチャレンジです!
まるでクラシックのような緩急がある流れでで聴いていてハラハラドキドキ。
曲展開が面白く、聴いていて飽きないんです。
特別暗くもなく比較的聴きやすい作品だと思いますよ。
全体の中ではthe glass prisonがカッコイイですね。
一曲目から、キターーー(゜∀゜)ーーーー!!!
って感じです。
やっぱ掴みは大事ですね。
84点!
- アーティスト: ドリーム・シアター,マイク・ポートノイ,ジェームス・ラブリエ,ジョン・ペトルーシ
- 出版社/メーカー: イーストウエスト・ジャパン
- 発売日: 2002/01/23
- メディア: CD
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Train Of Thought (2003)
ペトルーシ君、やりすぎです。
ジョーダン君にもうちょっと働かせてやってください。
完全なヘビーメタルです。これは。
まあよくここまでやってくれたものです。
これはこれで痛快であり、ギター好きとしては大好きな作品ですが……。
一般的なリスナーにはとっつきにくいかもしれませんね。
(ファンを増やすことより、も自分たちのやりたいことをやるってのが潔くカッコイイと思うけどね)
とにかく、ギター、ギター、ギターなんです。
はっきり言って弾きまくり大会が苦手な人はお勧めしません。
全曲好きですが、Endless Sacrificeが特に好き!
ミクスチャー的なリフとあまりやらないスウィープのソロなど。
しっかりと時代の流れもつかんでいるところもニクイですね。
本作でのツアーで、ジョーダンが暇そうにしていたのが印象的でしたね(・∀・)
90点!
- アーティスト: Dream Theater
- 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
- 発売日: 2003/11/17
- メディア: CD
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Octavarium (2005)
前作やり過ぎてしまったのでちょっと反省したのか?
本作はなんとも聴きやすい作品に仕上がっています。
歌!
美しいメロディーとそれを歌い上げるラブリエの歌唱力が光ってます!
こんなに歌上手かったっけ?っと思いました。
(キツイ高域を使わない曲作りもあると思うけど)
1曲1曲がコンパクトでサラッと聴けてしまうのも魅力。
その中にもDTらしい難解フレーズをしっかりと入れ込んでくるのは流石。
でも、やっぱり長い曲も聴きたいって人にもちゃんと応えてくれるのもありがたいことです。
最後のSacrificed SonsとOctavariumの2曲は特に好き。
相変わらずのメロディーの洪水とテクニカルなフレーズを聴かせてくれます。
本作は非常に攻守のバランスが良く?
初めてDT聴く人にも自信を持って薦められる作品ですね。
94点!
- アーティスト: Dream Theater
- 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
- 発売日: 2005/06/07
- メディア: CD
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Systematic Chaos (2007)
う~ん。
どうも好きになれない。何回聴きこんでも。
らしい曲もあるんだけど、何となくマンネリ化してきているような。
メロディーも弱いし、Restitutionみたいな不要な曲が入っていたり。
何がしたかったか全く分からなかった作品。
このころからマイキー色が強くなり、バントとしてガタガタって崩れていったのではないかと思うんです。
マイキーの自己満作品ですね。これ。
他のメンバーは、この出来栄えで満足していたんでしょうか?
DTでなければ買う人はほとんどいないでしょう。
68点!
- アーティスト: Dream Theater
- 出版社/メーカー: Roadrunner
- 発売日: 2007/06/04
- メディア: CD
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まとめ
Scenes From A Memory以降の作品のレベルはとても高く、DTはプログレッシブメタルの確固たる地位を築いていきます。
このころはI&Wにとらわれず、これが今のDTだ!って勢いがあったと思います。
しかし、ロードランナーレコードのレーベルが変更になったSystematic Chaos から、目的を見失ったかのように質が低下していってしまうのです。
この先大丈夫かー、DT(・∀・)
後期につづく…