どくだみ夫人のあっちへおゆき

3児のパパ薬剤師。人生明るく楽しく!何でもありのブログです。

インフルエンザに効く漢方薬。麻黄湯が良く効きます。

インフルエンザが流行っていますね。

近くの学校では学級閉鎖になったり、

会社内でも結構な数の人がかかっていて、ここ何年かの間では一番流行っているんじゃないでしょうか?

 

私も先週B型にかかってしまったのですが、どこでうつったか全く身に覚えがなく、防ぎようがないな~と思ったものでした。

体調管理を意識していてもなってしまうものなんですねー。

 

インフルエンザはAとBがありますが、共通の症状といえば寒気と節々の痛み、頭痛、発熱です。

寒気と節々の痛み感じたらまずインフルエンザを疑っていいと思います。

ただ、直ぐに検査しても陽性反応は出ないことから、少し待ってから医者に見てもらうことになります。

そのためインフルかもって自分で思っていても、速やかに治療薬が手に入らないちょっとしたタイムラグが起きてしまうのです。

これが回復が長引いてしまう一つの原因でもあるのです。

そんな時に市販で手に入る薬を活用すると良いでしょう!

 

そのなかでも最も有効なのが麻黄湯です。

【第2類医薬品】「クラシエ」漢方麻黄湯エキス顆粒i 10包

これは素晴らしいです。

よく効きます!

「かぜのひきはじめで、さむけ、発熱、ふしぶしが痛い方の感冒、鼻かぜ」

これって=インフルのことじゃん?て思いますよね。

その通りです。麻黄湯はインフルエンザの薬なのです。

 

一般的なインフルエンザの治療薬は

タミフルリレンザ、イナビルなどのノイラミニダーゼ阻害薬です。

 

これらは、ノイラミニダーゼという酵素を不活性化させることで、細胞内で増殖したウイルスの放出を防ぐという作業機序です。

放出を防ぐだけなので、ウイルスの増殖を抑制することは出来ません。

これだけで効果はあるのでしょうか?

私的にはあまり薬が効いているなという実感はあまりありません。

 

また、よく分からない「異常行動」とかの問題があるので、出来るだけ一般的なインフル薬は飲みたくないと思ってしまうのです。

 

そこで麻黄湯です。

 

麻黄湯は麻黄、桂皮、杏仁、甘草の4生薬で構成されている漢方薬です。

4生薬だけですが、それぞれの生薬がインフルにどのように効いているかが最近分かってきています。

・甘草は細胞接着因子のICAMの発現を抑制し、ウイルスの細胞内への侵入を防ぐ効果があります。

・麻黄はウイルスのエンドソームの酸性化を抑制し脱殻を抑制します。

(エンドソーム酸性化でウイルス遺伝子が放出されるのでそれを抑制します)

・桂皮は脱殻して放出されたウイルスの遺伝子の蛋白合成を抑制する効果があります。

 

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きったない絵ですがイメージはこんな感じです。

 

他にもこんな作用があります!

 

麻黄の発汗作用   (解熱作用)

桂皮の血管拡張作用 (解熱作用)

杏仁の鎮咳作用

甘草の抗炎症作用

 

以上のように総合的にインフルエンザの症状を緩和していきます。

まさに最強のインフル薬といえるでしょう。

 

インフルエンザと思われる症状が出始めたらまず麻黄湯を飲むことをお勧めします。

 

医者の検査結果を待ってからだと対処が遅くなり、完治まで時間がかかってしまうためです。

私は怪しい症状が出始めてから麻黄湯を飲み始め、結果的に発熱期間は2日でかなり早く回復することができました。

 

他に早く回復するコツは

・辛くても解熱鎮痛薬を飲まないこと。(40度近い場合は飲んでください)

・厚着、大量の布団をかけ辛くても水分補給しながら体温を高く保つこと。

・つまらなくても何もせずひたすら寝ること。

・加湿器をフル稼働で湿度50%以上を保つこと。

 です。

 

薬だけじゃなくて治そうとする気力も大事です。

「仕事が休める~」じゃなく「早く仕事に復帰しなきゃ」

と前向きに考えることも早期回復には効いてきます。

 

これからまだインフルの勢いが続きそうなので、症状が出た時は麻黄湯を試してみてはいかがでしょうか。