歴代のドリームシアターの作品をレビューしてみる(後期:2008~2019)
Black Clouds & Silver Linings (2009)
思ったより良かったですね。コレ。
あんまり期待していなかっただけに。
全部で6曲しかないけど曲が長いので聴きごたえは十分にあります。
作風はSystematic Chaosに近いけど、こちらの方が格段に良い。
メロディーも良くなっているしね。
ただし、
無駄が多い。
The Count Of Tuscanyの11:00からの3分間はいらない。
また、The Shattered Fortressは今までの曲を寄せ集めたただのメドレー。
こんなんただの自己満でしょ?
ライブでやって下さい。
あとマイキーが歌いすぎ(-"-)
A Nightmare To Rememberはアルバム中一番好きな曲だけど、最後のマイキーのデス声でぶち壊してしまっているし。
勘弁してください。
というわけで本作はまずまずの評価。
75点!
Black Clouds & Silver Linings [Special Edition]
- アーティスト: ドリーム・シアター
- 出版社/メーカー: Roadrunner Records
- 発売日: 2009/06/24
- メディア: MP3 ダウンロード
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A Dramatic Turn of Events (2011)
マイキーの脱退!
私的にはわーい、ヤッター(*´▽`*) でした!
だって、前2作が彼のおかげで微妙なかんじだったので。
なのでリリース前から凄く期待してしまいましたね~。久々に。
で、出来はというと……
一聴してすごくイイって思いましたねー(^-^)
パァーっと闇から解放されるかのような、爽やかささえ感じました。
アルバムジャケットはその爽やかさをうまく表現しています。
肝心なマイクマンジーニのドラムはというと、
うまくDTに合わせていて、そつなくこなしている印象。
おとなしめだけど、マイキーをリスペクトしているのもわかる。
バンドの雰囲気を大切にしているのも分かります。
合格点じゃないでしょうか。
このアルバムは原点回帰とよく言われていますが、そこまで感じませんが何となく分かる気もします。
On The Backs Of AngelsのイントロはPull Me Underだし、
Lost Not ForgottenのイントロもUnder A Glass Moon。
でも、Bridges In The SkyやOutcryなんかはTOTやOCTの雰囲気ですよね。
またBreaking All Illusionsなんかは新たな方向性を示していて、ここに希望が感じることができます。
本作は捨て曲無し。名盤です。
93点!
Dramatic Turn of Events-Special Edition (CD/DVD)
- アーティスト: Dream Theater
- 出版社/メーカー: Roadrunner Records
- 発売日: 2011/09/26
- メディア: CD
- クリック: 4回
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Dream Theater (2013)
1曲目から2曲目の入りまではだれが聴いてもSymphony X。
黙っていれば分かりません。
でも、この手のイントロやらせたらSymphony Xの方が上ですね。
この流れで今回はダークな方向で攻めるのかなーと期待していたら、
3曲目で何を間違ったか思いっきりメジャーキーのPOPな曲が始まったりして。
??? なぜ(・・? って感じです。
しかもありえない曲の終わり方だし……。
全体的に印象に残る曲はなく、アルバムに「Dream Theater」なんて 名前を付けてしまったかが謎でしょうがない。
音質も悪く作品としてはイマイチの出来でした。
残念!
70点!
The Astonishing (2016)
ロックオペラとか言われている2枚組のコンセプトアルバム。
今までにない作風にほとんどの人は戸惑ったんじゃないでしょうか。
DTの神髄であるテクニカルなバトルはほとんど無し、ひたすらミドルテンポの曲が続くだる~い作風に。
でも個人的には「こんなん待ってましたー」って感じで、すんなり受け入れることができました。
だって前回があまりにもマンネリだったんで、思い切った変化を希望していたから。
んで、内容はというと。
最高です!
美しいメロディーのオンパレードとそれを歌い上げるラブリエの歌唱力と表現力。
これだけで十分。
過去最高の「音楽」を聴かせてくれます。
これについては過去記事がありますので張りつけておきます。
95点!
Distance Over Time(2019)
The Astonishing があんな作品だったから、次はどんなんで来るか全く予想が出来なかった。
で、結果は
今までのマンネリに戻っちゃいましたー(´・ω・`)
ちょこっと残念。
もっともっと変化が欲しい!
もっと進化してくれー。
DTへのレビューのハードルは非常に高いのです( `ー´)ノ
The Astonishingが苦手な人が多いのは分かっている。
なので一般的な評価は結構いいんじゃないでしょうか。
でも、自分には物足りない。物足りなすぎるーー。
全体的に曲が短すぎ。あっさりしすぎ。
あと最後の曲は何なの?
あんなん入れるようだったら20分くらいの大作を入れてくれー。
何回か聴いているけど未だに良さが見つからない状態です。
なんでもかんでも原点回帰なんていっちゃいけないよね。
77点!
ディスタンス・オーヴァー・タイム(リミテッド・エディション)(完全生産限定盤)(2CD)(特典なし)
- アーティスト: ドリーム・シアター
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2019/02/22
- メディア: CD
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まとめ
マンジーニ加入直後は非常に印象が良かったけど、その後の作品の完成度はまばらで、いまだにスタイルを模索している印象を受けます。
30年近く音楽をやっているので、いろんなリスナーがいるのでしょう。
自分のようにThe Astonishingがイイって人もいれば、Systematic Chaosが最高!なんて人もいたりする。
ファンが求めているものはそれぞれで、全てに応えるには文句なしの名盤を作るしかないんです。
非常に高いハードルですが、DTにもうひと頑張りしてもらいたいものです。